第4回 オープンキャンパス 開催!
連日暑い日が続き、当日も35℃を超える日になりましたが、今回も沢山の方に参加していただきました。ありがとうございました。
今回の学科体験では県内で唯一、理学療法学科・作業療法学科・言語聴覚学科 の3学科が有る本校の特徴を活かし、共通のテーマを決めて、理学療法士・作業療法士、言語聴覚士がどう関わるのか?を理解していただこうという説明&体験でした。
最初に校長先生の挨拶の後、学科別体験の開始前に、共通のテーマである「脳卒中」や、本日の体験内容について各学科より事前説明がありました。
学科別体験と並行して保護者の方を対象とした学校概要の説明会も実施しました。
◯説明を聞いた後に、3学科に分かれて、「脳卒中の患者様に対して、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士がどう関わるか」 をメインテーマに、 それぞれの職種による役割などの説明を聞いたり、体験をしたりしました。
◇理学療法学科
テーマ 「脳卒中の理学療法 (急性期&回復期)」
講義 : 脳卒中になってしまったら・・・
体験 : 起きてみよう、すわってみよう、お風呂に入ってみよう! と言うテーマで、
①脳卒中後に見られる、片まひの体験をしてもらいました。右腕を三角巾、右足を膝装具で動かないように固定した状態でのベッドからの起き上がりや車椅子への移乗を在校生から説明を聞きながら体験しました。実際にやってみると結構難しいことがわかります。(写真上左)
②片まひ患者さんを想定して、右手と右足だけで車椅子の操作をする体験です。なかなか皆さん上手く操作できていたようです。(写真上中)
③授業で在校生(3年生)が段ボールなどで作成したお風呂に、在校生がお手本を見せながら説明をした後、片まひの状態で入ったり出たりする体験をしました。(写真上右)
実際に体験してみると、半身が動かない大変さが実感できたのではないでしょうか?
◇作業療法学科
テーマ 「脳卒中の作業療法 ~作業療法士ができること~」
講義・体験:3年生による実演&解説 ~その人の望む生活の実現に向けて~ と言うテーマで、
①今回は3年生全員が、「その人の望む生活の実現に向けて その人らしさを呼び起こす作業療法」の題目で寸劇を行いました。脳内出血を発症し片まひになり、絶望の中で作業療法士に出会い、自信を取り戻し家庭・社会復帰されるまでのストーリーを一生懸命演じました。参加者の方も真剣に見てくれました。(写真上左)
②患者さんひとりひとりの生活をより便利に容易に行えるように工夫された道具に自助具というものがあります。3年生が授業内で作成した自助具を、実際に高校生に使ってもらいました。片手ではさみを使ってお菓子の袋を開ける体験をしてもらっています。(写真上中)その人に合った自助具を作成することは難しい面もありますが、やりがいもあります。
③これもまな板に釘を刺した自助具です。片手でも簡単に食材を切ったり、皮をむいたりできます。参加者の方にも実際に使ってもらい、歓声が聞こえていました。寸劇の中でもこのまな板が登場しました。(写真上右)
◇言語聴覚学科
テーマ 「脳卒中の言語聴覚療法 (嚥下障害という、飲み込みの障害について)」
講義:食べ物が飲み込めなくなったらどうなるんだろう?
体験:“食べたいけど食べられない”嚥下障害になった人の気持ちの体験
①嚥下(飲み込みの)障がいの説明をしています。嚥下(飲み込みの)障がいが原因でお亡くなりになる方が非常に多く問題となっています。言語聴覚士は嚥下障害のリハビリの専門職なので非常に期待されています。(写真上左)
②嚥下障がいになったら、水分にトロミをつけたりします。参加者の方にもトロミをつけたジュースを飲んでもらいました。のどごしはどうでしたか?味は?…あまり美味しくなかったようです。(写真上中)
③食欲は最後まで残る欲求です。嚥下能力を上げたり、美味しい食事を安全に食べるには日頃からのトレーニングが必要となります。喉の筋肉を鍛えるトレーニングの説明をしています。(写真上右)
言語聴覚士は、患者様が美味しい食事が食べられるように、リハビリ指導や援助もします。
◯今回の体験や説明を通して、理学療法士・作業療法士・言語聴覚士が、「脳卒中」の患者様に対してどう関わるのか?それぞれの役割や違いが理解していただけたでしょうか?
理学療法士・作業療法士・言語聴覚士で迷っている方も、進路を決めるのに少しでも参考になったでしょうか?
次回(9月)のオープンキャンパスでは、いよいよ出願直前ということで、「出願」や「入学試験」の説明や、今回とは違った内容での学科体験もあります。
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