第2回 オープンキャンパス 開催 !
例年より遅い梅雨入りで、当日もあいにくの雨模様にもかかわらず、今回もたくさんの方にご参加いただき、ありがとうございました。
◯今回は、
「交通事故に遭ってケガをした時のリハビリテーションについて」をテーマに、
本校の特徴である、理学療法学科、作業療法学科、言語聴覚学科の3学科体験がスタートです。
◇理学療法学科の体験
テーマ 「脊髄損傷(せきずいそんしょう)の理学療法」
講義:もし、交通事故で脊髄(せきずい)を傷めたら・・・?
体験:両脚が不自由になったら、どうやって移動するの?実際に体験してみよう! ということで
①体験前に理学療法学科の学生サークル活動の紹介です。
自分たちでアルバイト代を貯めて、バングラデシュとインドに研修旅行に行った学生のお話です。(写真左上)
②そしていよいよ、本日の体験です。交通事故で脊髄(せきずい)を傷つけて両脚が動かなくなった方が腕の力だけで、起き上がったり車いすに座ったり(移乗)するための方法として、プッシュアップ動作とういう説明を聞いて(写真右上と下)、在校生が説明をしながら手本を見せて後に参加者に体験をしていただきました。
簡単そうで実は大変な動作です。在校生のアドバイスを聞きながら、参加された方は楽しそうに体験されていました。おそらく参加された方は、みなさん初めての体験だったと思います。腕力だけではなかなか難しけれどコツを教わると、結構みなさんできていましたね。
◇作業療法学科の体験
メインテーマは、「脊髄損傷の作業療法 ~作業療法士ができること~」
講義:その人が生活する上で求められる作業療法士の支援とは?
実習:体験してみよう! 作業療法士の行う生活支援!
ということで、
①このブースでは身体機能面に働きかける作業療法として、「呼吸」に対するアプローチを体験してもらいました。自分はどのくらい息を吸って、吐いているのか、普段考えないことに意識を向けることはとても大切なことです。運動することで普段よりも「楽に深く」呼吸することができたことを皆さんに実感していただけたと思います。(写真左上)
②生活環境面に働きかける作業療法その1
移動に困難を抱える方が、ベッドや車いすから浴室(浴槽)などに移動する際に、移動介助の負担を軽減するために使われる「吊り具を用いたリフター」を体験していただきました。(写真右上)
③生活環境面の働きかける作業療法その2
ここでは座圧測定装置を使って、椅子に腰かけた時に身体(おしりの部分)にかかる圧力の分布を見ています。画像上で赤くなっている部分は圧力が最も高くかかっていることを示しています。また圧力を分散する効果の高いクッションを敷くと圧力がどのくらい分散されるか、その変化を画像上で確認してみました。床ずれ(褥瘡)予防のために大切な視点です!(写真左上)
④生活環境面に働きかける作業療法その3
上肢(腕や手先)に運動麻痺のある方の食事などの机上動作を援助するポータブルスプリングバランサー(PSB)と、手で握ることの困難な場合に用いる自助具(万能カフ)を紹介しているところです。(写真右上)
作業療法士(OT)は「対象者が望む生活」に対して、様々な視点を持って関わりを持つことができる仕事ということが、少しでも皆さんに伝わっていれば嬉しいです!今日の体験はほんの一部。まだまだ魅力いっぱいな「作業療法」を次のオープンキャンパスでもご紹介します!!
◇言語聴覚学科の体験
テーマ 「交通事故後の言語聴覚療法を知ろう」
講義:頭部外傷後の言語障害について
体験:脳の働きを体験してみよう! ということで、
①鏡映模写課題鏡を見ながら、星印をペンでなぞっていきます。簡単な星の図も鏡を通してだとペンが思った方向には進まず、参加者は四苦八苦でした。
②積み木模様の作成課題
積み木で見本の通りに模様を作っていきます。意外に難しいのですが、皆で協力しながら和気あいあいと楽しい時間を過ごすことが出来ました。
③今回は、「脳の働きを体験してみよう!」を体験テーマに行いました。①の鏡映描写課題は脳の「学習」能力、②の積み木模様課題は脳の「考える」能力を評価しています。
言語聴覚士(ST)はコミュニケ―ションや嚥下だけではなく、脳機能にもアプローチする幅広い仕事です。次回のオープンキャンパスもお楽しみに!!
理学療法士・作業療法士・言語聴覚士の仕事のごく一部ですが、体験をしていただきました。
県内で唯一、3学科ある本校ならではの学科体験です。それぞれの職種の違いが少しでも解っていただけたでしょうか?
今後も毎回違った内容で 理学療法士・作業療法士・言語聴覚士の仕事や学院生活などについてどんどん紹介していきます。
山コメのオープンキャンパスに参加してみようと思った人は、 こちら へ。